WORD OFF

くもかすみ

意味
一目散に逃げて姿を隠すこと。

用例

危険や困難、叱責などを避けるために、素早く逃げる様子を表す際に使われます。人や動物が驚いたときの行動を比喩として用いることもあります。

「雲を霞」は、雲が空間にさっと広がって形を変えたり消える様子になぞらえ、驚いて素早く逃げる、姿を見えなくする行動を表現しています。比喩的に、逃げる速さや消え去る様子を強調する表現です。

注意点

このことわざは、逃げる対象や行為に対して否定的・軽蔑的なニュアンスが含まれる場合があります。特に人に対して使う際は、「臆病」「責任回避」のイメージを伴うことがあるため、文脈に注意が必要です。

また、日常会話ではあまり使われず、文学的表現や文章描写での使用が中心です。比喩であることを理解して、適切な場面で引用することが望まれます。

背景

「雲を霞」は、日本の古典文学や随筆、俳句などで古くから見られる比喩表現です。本来の自然描写としては、雲や霞が空間にふわりと広がる様子、あるいはぼんやりして形が定まらない様子を表していました。

そこから転じて、素早く逃げて姿を隠す行動を比喩的に表す表現として用いられるようになりました。雲や霞があっという間に形を変えたり消えたりする様子を、人や動物の「一目散に姿を消す」動きに重ねたものです。

中世や江戸時代の文学作品では、主人公や動物、幽霊などが危険や追跡を避ける際に「雲を霞のごとく消えた」と表現される例があります。この表現により、読者は対象が瞬時に消え去る印象を直感的に受け取ることができます。

また、この表現は単なる逃避の描写だけでなく、機敏さや素早い反応を強調するニュアンスを含むこともあります。文学的には、逃げる行動のスピード感や状況の緊迫感を伝える手法として有効でした。

現代でも、文章や物語の描写において、驚きや緊迫した状況で素早く姿を消す様子を描く際に使用されることがあります。雲や霞の視覚的イメージを通して、消え去る様子を印象的に伝えられる表現です。

類義

まとめ

「雲を霞」は、一目散に逃げて姿を隠すことを表すことわざです。雲や霞があっという間に形を変える様子にたとえ、素早く消え去る行動を描写します。

文学的表現として古くから用いられ、危険や叱責を避ける際の機敏な逃避行動を描くのに適しています。日常会話ではやや古風ですが、文章や物語の描写で有効な比喩表現です。

この表現は、単に逃げることだけでなく、瞬時に姿を隠す巧妙さや機敏さも含意しており、視覚的で印象的な描写を行う際に活用できます。