眉目秀麗
- 意味
- 顔立ちが整っていて美しいこと。
用例
容姿の美しさ、とくに端正で清らかな顔立ちをほめるときに用いられます。
- 新入社員の中には眉目秀麗な若者が多く、社内でも話題になった。
- あの俳優は眉目秀麗であるだけでなく、演技力にも定評がある。
- 昔から眉目秀麗な人は注目を集めやすい傾向がある。
いずれの例でも、顔立ちが美しく整っていることを称賛する意味で使われています。男女問わず使用可能ですが、やや文語的・書き言葉的な響きがあります。
注意点
「眉目秀麗」は、その語感の美しさから褒め言葉として多用されますが、現代では日常会話で使うと少し堅苦しい印象を与えることがあります。文語的・格式張った表現であるため、自然な会話では「イケメン」「美人」などの語のほうが一般的です。
また、この言葉は外見の美しさにのみ言及するものであり、性格や才能を含めた「人間的魅力」を伝える語とは異なることにも注意が必要です。内面まで褒めたい場合は他の表現を併用するとよいでしょう。
背景
「眉目秀麗」は、中国の古典に源を持つ言葉であり、「眉目」は顔立ち、「秀麗」は際立って美しいさまを意味します。元は「眉清目秀(びせいもくしゅう)」という表現に近く、「眉と目が整って美しい」という意味合いから転じて、顔全体の整った美しさを称える言葉となりました。
この表現が文献に現れるのは古代中国にさかのぼりますが、日本においても奈良時代以降の漢詩文、あるいは平安期の漢詩調文章などで使用されてきました。特に貴族社会では、容姿の美しさが人格や家柄と並んで重要視されていたため、このような語彙が広く定着したと考えられます。
近世や明治期以降の小説や新聞記事、軍人の人事記録などでも、人物評価の一要素として「眉目秀麗」が使われることがありました。
今日においては、履歴書や推薦文、文学作品など、ややフォーマルな文脈で見られる表現となっており、会話よりは文章向きの語彙となっています。学校の卒業文集や人名録、また時代劇や歴史小説などにも見られることから、格式ある語としての印象を保っています。
類義
まとめ
「眉目秀麗」は、端正で美しい顔立ちを表す四字熟語であり、古くから人の容姿を称える語として用いられてきました。
中国古典に由来するこの表現は、男女問わず整った容貌を指すときに使われ、現代でも格式ある文脈や文章において重宝されています。日常会話ではやや硬い印象もありますが、その分、品位と美意識を感じさせる語でもあります。
外見の美しさだけを伝える語であることを理解しつつ、使い方を選べば、上品な表現として活躍する言葉です。「眉目秀麗」は、美しさに対する敬意と賞賛を、静かに、しかし確かに伝える熟語と言えるでしょう。