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ひとにはかぬがやまい

意味
病気の人に対する親しみは変わらないが、その人の病気にはうんざりしてしまうこと。

用例

身近な人が病気になった際、愛情や思いやりは持ち続けるものの、看病や病状に付き合うことの大変さや疲労を表現する場面で使われます。

例文では、病気の人そのものへの愛情は持ち続けつつ、病状や看病の大変さに疲れてしまう心理を表しています。「人には飽かぬが病に飽く」は、愛着と疲労の二面性を端的に示すことわざです。

注意点

このことわざは、病気の人に対する心理的な負担や疲労を示す表現ですが、用いる際には配慮が必要です。病気の当事者やその家族に対して使うと、無神経あるいは冷淡に受け取られる可能性があります。

また、文語的・古風な表現であるため、現代の会話では少し硬く聞こえます。文章や随筆などで、自身の感情を述べる文脈で使用するのが適しています。病状への疲労感を表すことを強調するため、愛情や思いやりは変わらないことを前提にすることが重要です。

背景

「人には飽かぬが病に飽く」という表現は、江戸時代以前からの随筆や教訓書に見られる言い回しです。医療技術が未発達であった時代、長期にわたる病気は家族や近しい人々に大きな負担を強いるものでした。

古来、人は愛着を持つ相手に対して情を尽くしますが、病状の世話や制約が続くと、精神的・肉体的な疲労が蓄積し、うんざりする感情が生じます。このことわざは、そうした心理を端的に表現するために生まれました。

また、江戸期の文献では、病気や老化に直面する中で、人間関係や愛情の複雑さを論じる記述が多くあります。「人には飽かぬが病に飽く」は、愛情の継続と疲労の二面性を指摘する言葉として定着しました。

このことわざは、看病や介護の文化的経験からも生まれた言い回しです。病気の人への愛情を失わないことが大切である一方で、看病する側の負担や疲労も現実であることを教訓として伝えています。

現代でも、長期入院や慢性的な病気の世話をする際の心境を表現する際に応用可能です。愛情と疲労の対比を通じて、看病や介護の心理的負担の現実を理解させる表現として有効です。

類義

まとめ

「人には飽かぬが病に飽く」は、病気の人に対する愛情は変わらないが、その病状や看病には疲れてしまうことを示すことわざです。江戸時代以前の随筆や教訓書に見られ、愛情と疲労の二面性を端的に表現しています。

現代でも、長期の病気や介護の場面で、心理的負担を説明する際に有効です。使用する際には、愛情は変わらないことを前提にして文脈を明確にすることが重要です。

このことわざは、愛情の持続と現実的な負担の両方を理解させる教訓として、生活や人間関係の学びに応用できます。