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伯仲はくちゅうかん

意味
優劣の差がほとんどないこと。

用例

実力や評価などが拮抗しており、どちらが上か簡単に判断できない場面で使われます。

いずれも、互角に張り合う関係性を強調する文脈です。単なる似通いではなく、競り合うような印象を持つ言葉です。

注意点

「伯仲の間」は、古典的な格調のある表現です。日常会話では「互角」「五分五分」と言う方が自然ですが、文章やフォーマルなスピーチでは「伯仲の間」を用いることで格調が上がります。

また、必ずしも全く同じという意味ではなく、「大きな差が見られない」「どちらが優れているか決めがたい」といった相対的な均衡を指す点に注意が必要です。

背景

「伯仲」という言葉は、中国の古典に由来し、たとえば『荀子』や『史記』などで使用されています。「伯」は長兄、「仲」は次兄を意味し、兄弟の力量が同じであることから、「伯仲している」という言い回しが生まれました。

古代中国では、王族や貴族の子供たちを「伯・仲・叔・季」などの字で序列化し、それが後に「年長者と年少者」の関係や、その実力の差に用いられるようになります。

やがてこの語は日本にも伝わり、漢語として文語文に多用されました。特に明治期以降の新聞・評論文において、ライバル関係や競合企業、選挙戦などの文脈でよく使われるようになります。

現代でも、スポーツ、ビジネス、芸術の分野での「互角の評価」「実力伯仲の争い」などに用いられるほか、国際関係のバランスを語る際にも登場します。

一方で、「伯仲の間」という言い方は、やや古風な響きを持つことから、文学的な表現や格式ある文体に多く見られます。

類義

対義

まとめ

「伯仲の間」は、実力や評価において両者の差がほとんどなく、優劣を決めがたい状況を指す表現です。兄弟のように互いに張り合う姿を連想させ、特に競争関係やライバル同士に用いられます。

文語的な響きがあり、主に書き言葉として用いられるため、使う場面を選ぶ必要がありますが、論評や解説においては非常に有用です。

勝負事、比較、勢力争いなど、互角の様子を強調したい場面で「伯仲の間」という言葉は力を発揮します。その語源や背景を知ることで、より的確に、また効果的に活用できるでしょう。